Seeking Calm Life

福岡田舎独身アラフォー男による趣味と生活、資産形成の記録

#111 「1日10秒マインドフルネス」(藤井英雄)

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藤井英雄さんの「1日10秒マインドフルネス」を読みました。

著者は瞑想歴40年のベテランで、マインドフルネスを中心に悩みや苦しみを手放し、
幸せに生きる方法を研究してきた方だそうです。

マインドフルネスはGAFAが業務改善のために導入しており、
教育系のYouTubeチャンネルでもよく見かけるテクニックですので
意識の高い方々は当たり前のようにご存知かもしれません。
もともとは釈迦が悟りを開いたときの心の状態を指すようです。

ネガティブ思考を取り払える有用なスキルとして注目されていますが、
私はこの本を読むまでマインドフルネスに対して、そもそもの理解が不十分でした。

マインドフルネス=「今、ここ」に集中する

とよく言われますが、この本で説明されるマインドフルネスとは
「今、ここ」の現実に客観的にリアルタイムで気づいている状態です。

逆はマインドレスネス(=心が「今、ここ」から離れている)です。

人の脳は放っておくと、勝手に雑念が湧いてくるように出来ていて
多くは過去の嫌な経験や将来の不安といったネガティブなものであり、
そうした脳の仕組みはデフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれますが、
マインドレスネスはそのDMNが活性化した状態です。

そのバーチャルな思考の世界を漂うマインドレスな心を現実に呼び戻し、
今にやるべきことに集中できる状態がマインドフルネスになります。
集中は、没頭や没入に近い意味でも使われることがありますが、
それとは別物ですので注意が必要です。

マインドフルネスには以下のような欠点があるとされます。

・毎日続けなければ効果は半減する
・長続きしない(練習しなければもって3秒程度)
・自分の意志でマインドフルネス状態になることが難しい

これらの欠点に着目し、日常の動作と組み合わせるエクササイズ、
この本で言うところの10秒で出来る「ながらマインドフルネス」を実践し、
生活に取り入れることで人生向上につなげるというのが、この本の主旨です。

人は目の前の現実をあるがままに感じることが出来ず、
過去の経験を通して、起こっていることを修飾して感じています。
マインドフルネスは現実を俯瞰し、思考のゆがみを修正することであり、
例えば落ち込んでいる時に「今、自分はネガティブ思考に陥っているんだ」と
客観的に気づくことが出来れば、それはマインドフルネスの状態です。

マインドフルネスが本領を発揮するときは
人が怒り、嫉妬、悲しみ、不安、焦り、罪悪感など負の感情を抱く時ですから
普段から瞑想を日常動作に絡め、マインドフルな状態になるクセをつける。

訓練によって客観的に気づく頻度を増やしていくことで、
いかなる時も雑念を手放し、冷静に対処できるレベルになるのが理想であり、
その結果、ストレスから解消され前向きな人生を送ることが可能になると著者は主張しています。

当方も実際に、この本に書かれている内容をいくつか実践しています。
先入観から座禅を組んで精神統一みたいなイメージを持っていたので
ネガティブ思考は捨てたいけど、敷居が高いことは面倒だしやりたくないと思っていました。

そんな中で、書店でこの本を見つけ手に取ったわけですが、
随分とマインドフルネスが気軽で身近な存在に感じました。

常にマインドフルな状態になるには相当な訓練が必要だと思いますが、
この本の提唱する内容に沿ってエクササイズを行うだけでも
気分がクールダウンしていく実感は確かにあります。